明治赤池炭鉱 山の神 福岡県田川郡赤池町赤池


(2008年6月9日撮影)

 旧赤池町の町民会館から約1キロメートル西の小高い山にある明治赤池炭鉱の「山の神」跡。現在は豪勢な民家が1軒建つのみで、その面影は全くない。この丘の裏方面に「坊主ヶ谷」があり、旧一坑の坑口や炭住があった。

(提供写真)

 写真に写る鳥居には「昭和19年建立」と記してある。

(提供写真)

 子供たちが立つ記念碑には「大礼記念・・・在郷軍人会赤池炭鉱・・・11月10日」と記してあるのが読み取れる。「11月10日」とはどのような特別な記念日であったのか、調べてみた。その結果、「1915年(大正4年)11月10日、大正天皇の即位の大礼が京都御所で挙行された日」であるという。1912年7月29日、明治天皇が61歳の若さで崩御され、大正天皇即位式が1915年11月10日挙行された。なお、「在郷軍人会」は日露戦争前後から各地に組織され、昭和11年からは即戦力協力団体として、従軍しない者は炭鉱など軍需産業や重点産業に徴用することを目的とした陸海軍省下の公的組織だった。

(提供写真)

 

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